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輝く!広がる!子どもの表現!表現活動の発達段階と大人との関わり3〜5歳編

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こんにちは。

子どもの専門家ブログです!

今回は、前回の続き。表現活動の発達段階と大人の関わり、3〜5歳児編です。

3歳児 見立てと想像による展開期

3歳児では、基本的運動機能の発達と生活習慣がほぼ自立してきます。話し言葉の基礎も発達し、質問など知的興味や関心が高まってきます。何でも自分でしたがり、自分自身の可能性を試そうとすることが特徴として挙げられます。自我がよりはっきりし、友だちとの関わりが増えますが、隣りの他児と同じ場で表現を楽しみながらも、個々の活動に没頭している平行遊びが多いのが特徴です。他者への興味関心も育ち、友だちとのやりとりを楽しみながら活動していきますが、自分の想像的な表現に集中し、他者と自分の絵などを比較する姿などはまだあまり見られません。

ごっこ遊びや遊びの発展がみられ、予想や意図、期待を持って活動に取り組むようにもなります。

造形活動では、徐々に意識的に自分なりにイメージを持って制作し始める時期に入り、「表現」の絵の変わり目になります。

3歳前半においては、最初から描くものを決めて描き、意味付けしたものを変えなくなります。まだ形ははっきりしませんが、自分の思いを語るようになり、丸を様々なものに見立てることを行います。表現行為の中で、様々に感じたことから想像が次々に拡がり、連鎖的に展開していきます。ですから、はじめに描いていたものが最後には全く違うものに変化していることもしばしば見られます。手の動きも活発となり、自分と他人、大と小などの対の世界がわかるようになることから、大きな丸、小さな丸、縦線、横線を自由自在に描けるようになります。

そして、人の顔や姿(頭足人)、動物などを描くようになります。自分なりのイメージで描き出し、命名したり、物語を想像することを楽しみます。言葉の発達により、目の前のないものを頭に浮かべる(イメージする)力が豊かになり、言葉の意味を表現できるようにもなります。また、擬人化表現(アニミズム)が現れます。

絵の具の扱い方にも徐々に慣れ、色を塗ったり、混色したりすることを楽しみながら共同で絵の具を使うことも覚えます。

また、紙を丸めたりテープで貼ったりし、なにかをつくったつもりになり、大雑把ではありますが作業に取り組もうとする姿勢が現れていきます。はさみを使うことの意欲が見られ、短い紙を一回切りしながら、徐々に長い距離を切れるようになってきます。

粘土を扱った、活動であれば、両手を開いて力を込めて押すようにこねる、両手にはさんで丸くする、指先で圧してくぼみをつくったり、切り離したり、加工しようとします。また、ものの形をシンプル化した知識に関心に示し、粘土でありながら、平面的な形の見立てを盛んに行い命名します。

★関わりのポイント

個々の発達が目立っていきますが、それを個性を捉え、一人一人の特性を見極めて固定的な関わりをさけなければなりません。

お絵描きでは、ある程度形が見えてきますが、形を教えず、また顔や車、人形などを描かせないことが大切です。たくさんの丸や線で描いた絵の中身について聞いてあげることが子の時期における重要なポイントです。また、幾何学的な丸、三角、四角の形を見分ける力は2〜3歳児で著しく伸び手着ますので、形の認識を基に構成し、のり付けするなどの活動を考えることも大切です。

4歳児 試行と実験の展開期

全身のバランス能力が発達し、体の動きが巧みになってきます。身近な環境(自然)と関わり、様々な物の特性を知り、関わり方や遊び方を体得していく時期といえます。想像力や感情が豊かになり、目的を持って行動し、描いたり造る行為を試行的に展開していくようになります。形を組み合せる力が4〜5歳で著しく成長します。左右の均等のとれた、いろいろな形を組み合せて複雑な構造物を造ることができるようになります。

またこれまでの体験が少しずつ積み重なって物事に対する見通しが立ち始めるため、結果を予測して不安になるなどの葛藤がうまれるのもこの時期です。人との関わりでは、自己優位感や自己主張も見られますが、自分なりに妥協して遊べるようになり自己抑制の力もついてきます。

造形活動は多様な広がりをみせ、目的意識を持って何かを造ったり表現するようになり、規模も大きく具体的になってきます。絵画表現では、カタログのような一見バラバラの絵が見られ、一枚の画面に同じ形を繰り返したり、色んな図形を並べたりするような表現をするようになります。また、印象の強いものは大きく描いて表現する、時間の経過を一枚の画面の中に表現も現れ、7歳頃まで続くとされています。人物の表現においても頭部人間から頭足人間、頭胴人間へと変化していきます。

筆を使った絵の具の扱いにも積極性が見られるようになります、ハサミでの作業は、簡単な形を切り抜いたり、つなげて貼付けたり、自分の力で作業を展開できるようにもなります。また、友だちと言葉を交わしながら、創作活動を共有することを楽しむなどの姿も見られます。

★関わりのポイント

4歳代の絵を見ると形が描けてきてはいますが、形だけでなく、子どもの話を聞いてあげることが一番です。一見バラバラの絵のように思えても子どもの頭の中では繋がっているということを認識することが大切です。

目的意識を持ってつくる活動にのぞむようになり、最初から何をつくるのかを決めて作るのですが、まだ、造形の技能は全てにわたり少しつたないものとなります。子どもの思いのままとはいかなくとも、それらしい物がつくれるだけでも満足します。まわりの大人も出来栄えではなく、その子の頑張った行為を認めることが大切です。

4歳代の特徴の一つに友だちと関係しながら活動できることが挙げられますが、まだ、友だちとの協力関係が薄いのも4歳の特徴でもあります。自己中心的意識が強く、作ったものや作ったもので遊ぶ場合でも、他社と比較してはり合ったり、よさを競争したりします。気に入った素材を他の子に譲ることもできない場合もあります。時として仲裁に入るなどし、友だちと仲良くすることの喜びや楽しさを味わえるように配慮することが大切です。

5歳児 目的を持ってイメージを実現する表現力

基本的な生活習慣がしっかり、運動機能が伸び、仲間とともに活発に遊ぶようになります。共通の言語イメージを持って遊び、目的に向かって集団で行動する姿が見られます。社会性のめばえがみえ、今までの自己中心的で個別であった活動から大きく変化します。遊びを仲間と発展させ楽しむためにルールをつくり、社会生活の基礎力(思考力、判断力、批判的めばえ、けんかを自分たちで解決、相手を許し異なる思いや考えを認めるなど)を身につけていきます。ルールを大切にし、集団で遊ぶ意識の高まり、大人からの期待を意識して行動するようにもなります。知識、文字、数字への興味、関心は高まり、大人からの期待を意識して行動するようにもなります。

共同製作もできるようになり、その中では、譲ること、我慢するということを知ることで仲間意識がめばえ、協力することで個人では味わえない大きな感性の喜びや満足があります。

造形活動はより大胆かつ具体的に発展し、目的意識を持って工夫を重ね、形あるものにまとめていこうとする力がついてきます。

5歳代では、経験したことや聞いたこお話のイメージを絵に描けるようになります。5歳前半においては、物の特徴や形を捉えることができるようになります。興味を持ったものを見た目通りではなく、知った通りに描くという傾向があります。人物表現では、頭胴人間が着衣人間の表現と変化します。

5歳後半には、基底線があらわれ、物事を秩序付けできるようになります。基底線を土台として、二次元の世界に移し変えます。また、実際には見えていない壁の向こう側にある物が存在していることも知っていて、それを表そうとする際に、手前の壁がまるで透けているような表現をすることもあります。

絵の具の扱いにも慣れ、自分で混色し目的の色合いをつくって塗ることや、描きたいものをイメージし、表現方法を考えて試行錯誤していくことができます。微細運動の発達により、折り紙、粘土造形など表現素材をコントロールしながら様々な技法を体得していきます。また、それまでの自己表現のための環境がどの程度保障されてきたかによって、主体的な表現ができるか個人差も大きくなるのもこの時期です。

★関わりのポイント

描かれたものの形がおかしいなどと指摘してはいけません。絵で表していく関係について聞いてあげることが大切です。

作る活動の意味や果たす役割として、一つは、仲間と協同してものを作り出す場を多く仕組むことで、結果として、社会性や協調性を養い、調和のとれた子どもの育成に繋げることが大切です。もうひとつは、自分自身を表現することを大切にし、独創性を発揮できるような場を保障することで、限りない可能性を秘めている自分に気付かせることが大切です。

 

 

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