ママさん向け情報 保育実践プログラム 保育活動 保育関連

乳幼児期におけるアート活動(遊び)について⑤-1「表現×コミュニケーション」

投稿日:

こんにちは。

子どもの専門家ブログです!

今回は

アート活動(遊び)を楽しむ、充実した遊びをするポイントの5つ

①感じる

②表現する

③夢中になる

④創造する

⑤コミュニケーション

の最後のポイント「コミュニケーション」についてお話していきます。

創造の先の世界

子ども達が思いっきり表現をして、発見や探求を繰り返し、自分自身の世界を広げていく中で、たくさんのコミュニケーションが生まれます。

自分の表現との対話、友だちとの恊働、外の世界との関わり、そして、活動を支えてくれる大人(保育者)の存在です。

子どもたちは、表現を広げながら、コミュニケーションを深めていくことで、更なる創造や新たな発見、思考力、選択力、柔軟性、そして創造性など、多角的に物事を捉える力、問題や課題を解決する力が育まれます。

 

表現×自分

まず、子どもたちは、表現を通して自分と対話していきます。

これは、これまでにお話した

①「感じる」〜④「創造する」というプロセスの中で常に行われていることなのですが、自分の表現とコミュニケーションをとるということは、自分の表現と試行錯誤しながら、形にしていくということです。

よい作品を作ろうとか、美しいものを描こうということではなく、

「何色を使いたいか」

「どんな道具を使いたいか」

「どうやって自分のイメージを表現しようか」

自分自身の「したい」「やりたい」を知り、発見し、深めていくということです。

また、その中で疑問も生まれます。

疑問を解決するために、模索していきます。

自分の表現を通して、子どもたちは、自分自身のことを知っていきます。

表現×友だち

表現とは、個人がただ表現を作り上げる世界ではありません。

子どもは表現を通して、友だちとの関わりを広げていきます。

4、5歳になると、共同製作もできるようになり、

「もっとこうしたらよくなるんじゃない」と作戦を立てたり

「こうするとできるんだよ」とお互いでアドバイスをしたり

「一緒にやろう!」と表現を通して、コミュニケーション深め、協働性がどんどん育まれていきます。

また、友だちの表現に触れることで、自分の表現を客観的に見れるようになったり、新たな創造として繋がったり、多角的な視点、視野も広がってきます。

自分を尊重し、他者を尊重する協働性は非常に価値のあり、表現は広がり、深まってきます。

表現×保育者(大人)

そして、一番のポイントの保育者(大人)との関わりです。

一人ひとりが自由に個性的な表現を楽しめ、十分に認められ、他者と共に表現することの魅力を共感できるよう豊かな人間性の土台を培う活動を援助するためには、アートの持つ力を十分に引き出していく保育者(大人)の力が大切となってきます。

子どもの表現と関わる

子どもの表現活動に関わる上で、保育者(大人)はどのように関わっていくべきか。

[共感する]

子どもは、独特な感性を持って表現活動を楽しんでいます。大人は子どものどんな表現(造形、言語)も受け止める姿勢を持つことが大切です。そして、「共感している」という姿勢を、しっかりと見せることが大切です。

[認める]

子どもの表現に対して、豊富な言葉や様々な視点から受け止めてあげることが大切です。

[子どもの可能性に期待する]

全ての子ども達がそれぞれ自分の世界観を表現する能力を持っています。

[表現のガイド役になる]

子どもが「表現したい」と思っていても、時には表し方がわからないこともあります。大人は、表現のガイド役として、言葉や視覚的な工夫によって、子どもが主体的に表現できるよう援助していく必要があります。

[観察する]

子どもが表現に向き合っている姿を観察します。子どもの世界を一緒に見ようとするまなざし、多角的に子どもを観察するまなざしが大切です。

[多様な価値観を示す]

現代では、価値観は多様化し、一人一人のイメージや想いが形になっていくプロセスにこそ意味を持ち、表現の数だけ価値が存在します。

[どう評価するか]

「上手」という褒め言葉は、一方向的な価値を植え付けてしまいます。

表現に対して、「このように感じているよ」とメッセージを伝えることによって、表現に対しての評価の具体を示すことになります。前向きに捉えられる評価を受ける経験が非認知能力を高めていくことになります。

表現活動は、それぞれ個人の想いやイメージを表すことのできる活動ですが、同時に他者の考えや発想、表現に刺激を受け、共感し、時には共同制作するなど社会性を培う大事な場面ともなります。一人一人の個性や創造性を発揮しながら、人との関わり方や、距離感などを子ども達は自然と学んでいくのです。

次回は、表現×コミュニケーションにおける作品と鑑賞についてです。

 

-ママさん向け情報, 保育実践プログラム, 保育活動, 保育関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

大人の世界と子どもの世界が繋がる瞬間 「子どもとアート」を考える

こんにちは。 子どもの専門家ブログです! 今回は、立川子ども未来センターで行われた、 umumアートラボ 〜保育教育に関わるみなさんと「こどもとアート」を考える研究室〜 に参加してきたので、お話してい …

乳幼児期におけるアート活動(遊び)について⑤-2「表現×コミュニケーション」

こんにちは。 子どもの専門家ブログです! 今回は、乳幼児期におけるアート活動(遊び)について⑤-2「表現×コミュニケーション」のつづき、子どもたちの作品についてと鑑賞活動についてです。 表現×作品×コ …

乳幼児期におけるアート活動(遊び)とは②

こんにちは。 子どもの専門家ブログです! 今回は、アート活動(遊び)についてのポイント②、「表現する」ということについて話していきます。 表現する まず。ここでいう「表現する」ということは、ポイント① …

乳幼児期におけるアート活動(遊び)について④

こんにちは。 子どもの専門家ブログです! 今回は、乳幼児期におけるアート活動(遊び)についてのポイント④「創造する」についてお話ししていきます。 創造するということ まず、「創造する」とは新しい何かを …

Art×Physics 子どもと「なぜ?」を考える アート活動を通した育む思考するチカラ

こんにちは。 子どもの専門家ブログです! 今回のテーマは、Art×Physicsアート×物理(科学)です。 これまでの投稿で、アートを通した表現するチカラ、創造するチカラなどについてお話してきました。 …